こんにちは!かたつむり(@Katatumuri_nyan)です!
Reactでモーダルウィンドウを作る時に、「閉じるボタンだけじゃなくて、モーダル外をクリックしても閉じるようにしたい」って思ったのですが、なかなか苦戦しましたw
他にも同じように困っている方がいるかも!と思い、今回はモーダルの作り方をまとめてみました(*´ω`)
今回は関数コンポーネントで作成した例です♪
↓クラスコンポーネントで作成したい方はこちらの記事から↓
Reactでモーダル外をクリックしても閉じるモーダルの作り方と注意点【クラスコンポーネント編】
目次
モーダルのデモ
See the Pen
モーダル*関数コンポーネント by katatumuri-maimai (@katatumuri-maimai)
on CodePen.
このデモで表示されているコードと、実際のコードは少し違います😢
実際のコードを見てみたい方はこちらから↓
モーダルを作る流れ
色んなやり方があると思うのですが、私はこんな流れでモーダルを作ってみました↓
1. モーダルを表示したいページのコンポーネント(親)を作成
2. モーダルコンポーネント(子)を作成
3. ページとモーダルをつなげる
4. CSSの設定
5. ボタンを押すとモーダルが開く設定
6. ボタンを押すとモーダルがとじる設定
7. モーダル外を押しても閉じる設定
ページ用のコンポーネントとモーダルのコンポーネントを分けて作りました。
では、実際にモーダルを作っていきましょう!
ぞれでは、順番に作っていきたいと思います!
コードの完成形
まずはコードの完成形を見ておきましょう~!
// MyComponents.js import React,{ useEffect,useCallback,useState } from 'react'; import './modals.css'; // 子コンポーネント(モーダル) function Modal(props){ return( <div id="modal" className="modal" onClick={(event)=>{event.stopPropagation()}}> <div> <p>モーダル</p> <button onClick={props.onClick}>閉じるボタン</button> </div> </div> ) } // 親コンポーネント export default function Modal_FunctionComponent(){ const[isModalOpen,setIsModalOpen]=useState(false) const closeModal= useCallback(() =>{ setIsModalOpen(false) document.removeEventListener('click',closeModal) },[]) useEffect(()=>{ return ()=>{ document.removeEventListener('click',closeModal) } },[closeModal]) function openModal(event){ setIsModalOpen(true) document.addEventListener('click',closeModal) event.stopPropagation() } return ( <div className="modalpage"> <h2>関数コンポーネント</h2> <button onClick={(event)=>{openModal(event)}}>モーダルを開く</button> {isModalOpen? <Modal onClick={(event)=>{closeModal(event)}}/> :""} </div> ); }
1. モーダルを表示したいページのコンポーネント(親)を作成
まずは、ページのコンポーネント(親)を作っていきます!
既にページがある場合は、参考程度に見てみてくださいね♪
ここでは、MyComponents.js
というファイル名にします。
// MyComponents.js // Reactのインポート import React from 'react'; // 親コンポーネント // 他のファイルに読み込んで表示させるためにexportしている。 export default function Modal_FunctionComponent(){ return ( <div className="modalpage"> <h2>関数コンポーネント</h2> <button>モーダルを開く</button> </div> ); }
このページのコンポーネント(親)をサイト上に表示させる方法は省略します~!
2. モーダルコンポーネント(子)を用意
次に、モーダルコンポーネントを作っていきます。
今回は分かりやすく説明するため、親コンポーネントと同じファイルで、親コンポーネントの上に追加で書いています。
// MyComponents.js // 子コンポーネント(モーダル) function Modal(){ return( <div id="modal" className="modal"> <div> <p>モーダル</p> <button>閉じるボタン</button> </div> </div> ) }
3. ページとモーダルをつなげる
次に、ページコンポーネント(親)にモーダルコンポーネント(子)を挿入していきます。
// MyComponents.js // 親コンポーネント export default function Modal_FunctionComponent(){ return ( <div className="modalpage"> <h2>関数コンポーネント</h2> <button>モーダルを開く</button> <Modal /> </div> ); }
これで、モーダルが表示されたんじゃないかと思います~!
4. CSSの設定
次は、CSSを設定していきます。
今のままだと、モーダルが変な所に挿入されちゃうので、浮かせますw
CSSの説明は飛ばします~!
私は以下のように設定しました!
ここでは、modal.css
というファイル名にして、MyComponents.js
と同じディレクトリ(ファイル)に入れています。
/* modal.css */ #modalpage{ width: 100%; height: 100%; box-sizing: border-box; color: pink; background-color: #FFEEF7; position: relative; margin: 0; } #modalpage .modal{ /* ↓浮かせる設定 */ position: absolute; top: 50%; left: 50%; transform: translate(-50%,-50%); -webkit-transform: translate(-50%, -50%); -ms-transform: translate(-50%, -50%); /* ↑浮かせる設定 */ display: flex; flex-direction: column; align-items: center; justify-content: center; width: 300px; height:200px; background-color: #FFF9F9; box-shadow: 0 3px 6px 3px rgba(107,107,107,.10); color: #FF9ECA; border-radius: 10px; text-align: center; } #modalpage button{ width: 100px; height: 40px; border-radius: 10px; color: #FFF; background-color: #FBB1BF; border: none; box-shadow: 0 3px 6px 3px rgba(107,107,107,.10); margin: 20px; }
そして、コンポーネントを書いているMyComponents.js
に以下を追加します。
これでCSSが適応されるはずです!
// MyComponents.js import React from 'react'; // -----ここから----- import './modals.css'; // -----ここまで-----
5. ボタンを押すとモーダルが開く設定
モーダルが浮きましたね~!
それでは、次は、ボタンを押すとモーダルが開くようにします!
// MyComponents.js // -----1------ import React,{ useState } from 'react'; // ---↑修正----
// MyComponents.js // 親コンポーネント export default function Modal_FunctionComponent(){ // -----2------ const[isModalOpen,setIsModalOpen]=useState(false) // ---↑追加---- // -----3------ function openModal(){ setIsModalOpen(true) } // ---↑追加---- return ( <div className="modalpage"> <h2>関数コンポーネント</h2> // -----4------ <button onClick={()=>{openModal()}}>モーダルを開く</button> // ---↑修正---- // -----5------ {isModalOpen? <Modal onClick={()=>{closeModal()}}/> :""} // ---↑修正---- </div> ); } }
コードの説明をしていきます。
ステートの設定
// -----1------ import React,{ useState } from 'react'; // ---↑修正----
今回は、モーダルの開閉にステートを使うので、useState
をインポートします。
// -----2------ const[isModalOpen,setIsModalOpen]=useState(false) // ---↑追加----
今回は、isModalOpen
というステートを設定しました。isModalOpen
がtrue
の時にモーダルが開いて、false
の時にモーダルが閉じるように作っていきます~!
↑の記述で初期値をfalse
にしたので、最初は閉じてることになりますね。
モーダルを開く関数の作成。
// -----3------ function openModal(){ setIsModalOpen(true) } // ---↑追加----
openModal()
という関数を作成しました。
openModal()
が発動すると、setIsModalOpen()
が、isModalOpen
ステートをtrue
にしてくれます。
(isModalOpen
がtrue
の時にモーダルが開く)
// -----4------ <button onClick={()=>{openModal()}}>モーダルを開く</button> // ---↑修正----
button
タグにonClick
というイベントハンドラ(クリックされたとき○○をするっていうやつ)を設定します。
クリックされたらopenModal()
が発動するように記述します。
モーダルコンポーネント(子)がステートによって開閉する設定
// -----5------ {isModalOpen? <Modal /> :""} // ---↑修正----
さっきまでの状態だと、モーダルは表示されたままですよね。
モーダルをisModalOpen
の状態によって開閉するように書いていきます。(条件)?(trueの時):(falseの時)
というif文の省略形を使っています。
今回は、this.state.isModalOpen
がtrue
の時<Modal />
、false
の時""
ということですね。
これでモーダルがボタンを押すと開くようになりましたね(*´ω`)
6. 閉じる ボタンを押すとモーダルが閉じる設定
閉じるボタンを押すと、モーダルが閉じるコードを書いていきます。
// MyComponents.js // 親コンポーネント export default function Modal_FunctionComponent(){ const[isModalOpen,setIsModalOpen]=useState(false) // -----1------ function closeModal(){ setIsModalOpen(false) } // ---↑追加---- function openModal(){ setIsModalOpen(true) } return ( <div className="modalpage"> <h2>関数コンポーネント</h2> <button onClick={()=>{openModal()}}>モーダルを開く</button> // -----2------ {isModalOpen? <Modal onClick={()=>{closeModal()}}/> :""} // ---↑修正---- </div> ); }
まずは親コンポーネントへの記述を説明していきます!
モーダルを閉じる関数の作成
// -----1------ function closeModal(){ setIsModalOpen(false) } // ---↑追加----
openModal()
の時と同様に、setIsModalOpen()
関数を使っていきます。
ここでは、閉じる関数なのでisModalOpen
がfalse
になるようにします。
モーダルコンポーネントにcloseModal()
関数を渡す
// -----2------ {isModalOpen? <Modal onClick={()=>{closeModal()}}/> :""} // ---↑修正----
onClick={()=>{closeModal()}}
が増えました!
紛らわしいですが、onClick
イベントハンドラではないです。
ただonClick
って名前をつけてモーダルコンポーネントに関数を渡しています。
モーダルコンポーネントにある閉じるボタンを押すと、親コンポーネントのcloseModal()
関数が実行されるようにしたいんです!
でも、モーダルコンポーネントから直接親コンポーネントの関数を実行できないので、一度onClick
という名前でモーダルコンポーネントに関数を渡しているって感じです。
モーダルコンポーネントで関数を受け取る
// MyComponents.js // 子コンポーネント(モーダル) // -----3------ function Modal(props){ // ---↑修正---- return( <div id="modal" className="modal"> <div> <p>モーダル</p> // -----4------ <button onClick={props.onClick}>閉じるボタン</button> // ---↑修正---- </div> </div> ) }
次にモーダルコンポーネントでモーダルを閉じるボタンの設定をしていきます!
// -----3------ function Modal(props){...} // ---↑修正----
まずは、親コンポーネントのprops
を受け取りたいので、モーダルコンポーネントにprops
引数を設定しておきます。
親コンポーネントから値を引き継ぐことができるおまじないですw
// -----4------ <button onClick={props.onClick}>閉じるボタン</button> // ---↑修正----
こっちのbuttun
タグについているのはonClick
イベントハンドラです!
クリックされた時に、props.onClick
を発動するという記述です。
props.onClick
で、親コンポーネント側で設定したonClick
の中身(closeModal()
関数)を取り出せます。
これで、モーダルコンポーネント側から、親コンポーネントのisModalOpen
ステートを更新できます。
7. モーダル外を押しても閉じる設定1/2
さて、ここからが本題です!(長かった)
モーダルの外を押してもモーダルが閉じるようにしないといけません。
// MyComponents.js // 親コンポーネント export default function Modal_FunctionComponent(){ const[isModalOpen,setIsModalOpen]=useState(false) // -----3------ function closeModal(){ setIsModalOpen(false) document.removeEventListener('click',closeModal) } // ---↑修正---- // -----1------ function openModal(event){ setIsModalOpen(true) document.addEventListener('click',closeModal) event.stopPropagation() } // ---↑修正---- return ( <div className="modalpage"> <h2>関数コンポーネント</h2> // -----2------ <button onClick={(event)=>{openModal(event)}}>モーダルを開く</button> // ---↑修正---- {isModalOpen? <Modal onClick={()=>{closeModal()}}/> :""} </div> ); }
順番ばらばらで見にくいですが、説明していきますね~!
画面をクリックしたときにモーダルが閉じるようにする
// -----1------ function openModal(event){ setIsModalOpen(true) document.addEventListener('click',closeModal) event.stopPropagation() } // ---↑修正----
document.addEventListener('click',closeModal)
で、画面のクリックイベントを監視します。
画面がクリックされたら、closeModal
を発動してくれます。
エラーが出るかもですが、後のためにここではcloseModal
と書いておいてください!
でも、このままだと、openModal()
関数が発動したらすぐにモーダルが閉じてしまいます(´;ω;`)
openModal()
はモーダルを開くボタンをクリックすることによって発動するので、
開くボタンのクリックでaddEventListener
が発動しまって、モーダルが閉じるというわけですね(;´・ω・)
そこで、event
引数を追加して、イベント情報を受け取れるようにします。
そして、event.stopPropagation()
と書きます。
これで、openModal()
を発動させる時のクリックは、addEventListener
の適用外になります。
// -----2------ <button onClick={(event)=>{openModal(event)}}>モーダルを開く</button> // ---↑修正----
openModal()
関数にクリックされたときのイベント情報を渡してあげるため、event
を追加します。
モーダルが閉じた時にaddEventListener
の監視を止める
// -----3------ function closeModal(){ setIsModalOpen(false) document.removeEventListener('click',closeModal) } // ---↑修正----
今のままだと、モーダルが閉じてもdocument.addEventListener('click',this.closeModal)
の監視が続いてしまいます。
そこで、removeEventListener
を使ってaddEventListener
の監視を解除します。
7. モーダル外を押しても閉じる設定2/2
2/2て!長いわ!って感じですが、ここからが大事なのです!
// MyComponents.js // -----1------ import React,{ useEffect,useCallback,useState } from 'react'; // ---↑修正----
// 親コンポーネント export default function Modal_FunctionComponent(){ const[isModalOpen,setIsModalOpen]=useState(false) // -----3------ const closeModal= useCallback(() =>{ setIsModalOpen(false) document.removeEventListener('click',closeModal) },[]) // ---↑修正---- // -----2------ useEffect(()=>{ return ()=>{ document.removeEventListener('click',closeModal) } },[closeModal]) // ---↑追加---- function openModal(event){ setIsModalOpen(true) document.addEventListener('click',closeModal) event.stopPropagation() } return ( <div className="modalpage"> <h2>関数コンポーネント</h2> <button onClick={(event)=>{openModal(event)}}>モーダルを開く</button> {isModalOpen? <Modal onClick={()=>{closeModal()}}/> :""} </div> ); }
// MyComponents.js // 子コンポーネント(モーダル) function Modal(props){ return( // -----4------ <div id="modal" className="modal" onClick={(event)=>{event.stopPropagation()}}> // ---↑修正---- <div> <p>モーダル</p> <button onClick={props.onClick}>閉じるボタン</button> </div> </div> ) }
アンマウント時のメモリリーク対策をする
今のままだと、モーダルを開いたまま別のページに遷移した時などに、エラーが起きてしまいます。
どうしてかというと、モーダルを開いた時に発動したdocument.addEventListener('click',closeModal)
の監視が、別のページでも続くからなんです。
そこで、メモリリークの対策をしていきます!
// MyComponents.js // -----1------ import React,{ useEffect,useCallback,useState } from 'react'; // ---↑修正----
まずは、useEffect
とuseCallback
を使うので、インポートしておきます。
// -----2------ useEffect(()=>{ return ()=>{ document.removeEventListener('click',closeModal) } },[closeModal]) // ---↑追加----
useEffect
は、コンポーネントが表示・非表示になったタイミングで発動してくれます。(厳密には違います。)
return
として書いたものは、コンポーネントが非表示になった直後に発動します。
そこで今回は、return
の処理として、removeEventListener
を使ってaddEventListener
を解除しておくわけですね(*´ω`)
(説明難しい…(;´・ω・))
useEffect
の第二引数([]
の中)には依存関係を書きます。
今回はcloseModal
に依存しているので、closeModal
を書いておきます。
(ここ難しいので詳しく知りたい方は調べてみてください!)
// -----修正前------ function closeModal(){ setIsModalOpen(false) document.removeEventListener('click',closeModal) } // -----修正前------
useEffect
も大事ですが、useCallback
も大事です。
useEffect
の中で修正前↑のcloseModal()
関数を呼び出すと、大変なエラーが起きてしまいますw
そこで、以下のように修正します。
// -----3------ const closeModal= useCallback(() =>{ setIsModalOpen(false) document.removeEventListener('click',closeModal) },[]) // ---↑修正----
useCallback
で包んであげると、あら不思議、いい感じに動いてくれます。useCallback
は、メモ化されたコールバックを返すとか色々あるのですが、ここではuseEffect
とセットで使うといい感じくらいに思っておいてください。
モーダルの中をクリックしたときに閉じないようにする。
ここまでで、画面をクリックしたときにモーダルが閉じるようになったと思います(*´ω`)
だけど、閉じるボタン以外のモーダルの要素をクリックしてもモーダルが閉じてしまいますよね。
そこで、モーダルコンポーネントで以下の処理を行います。
// MyComponents.js // 子コンポーネント(モーダル) // -----4------ <div id="modal" className="modal" onClick={(event)=>{event.stopPropagation()}}> // ---↑修正----
モーダル要素の一番外側にonClick
イベントハンドラを渡して、event.stopPropagation()
と書いておきます。
こうすることで、モーダルを開くボタンの時と同様にモーダルコンポーネントを、addEventListener
の適用外にできます。
これでモーダルの完成です~!
お疲れ様でした♪
モーダル作成時の注意点
アンマウント時のメモリリーク対策ができていないと、以下の様なエラーが出ます(´;ω;`)
Warning: Can’t perform a React state update on an unmounted component. This is a no-op, but it indicates a memory leak in your application. To fix, cancel all subscriptions and asynchronous tasks in a useEffect cleanup function.
at Modal_FunctionComponent
const closeModal= useCallback(() =>{ setIsModalOpen(false) document.removeEventListener('click',closeModal) },[]) useEffect(()=>{ return ()=>{ document.removeEventListener('click',closeModal) } },[closeModal])
↑のように記述することで、対策できるので、気を付けてみてください♪